新人ナースが抱える悩み

できない、わからない、こなすので精一杯

新人ナースが抱える悩み

 

新人ナースが真っ先に落ち込む原因は、
「え?、できない!」、「これもできない」「あれもできないよ?」なのです。

 

実際に、日本看護協会の2002年の
「新卒看護師の看護基本技術に関する実態調査」でも、

 

「基本的なベッドメーキング」
「基本的なリネン交換」
「呼吸・脈拍・体温・血圧を正しく測定」
「身長・体重を正しく測定」

 

の4つの技術に関しては、
新人ナースの7割以上が「入職時一人でできる」としています。

 

これに対して
「心臓マッサージ」
「ストーマケア」
「止血の介助」

 

などの23項目は「一人ではできない」と解答しています。

 

ちなみに調査全項目は103です。

 

周囲が「最初の4つを7割以上の新人ナースが一人でできる」という事実を、
「4つの基本が7割以上できればいいじゃないか」ととらえるか、

 

「こんな基本すら3割近くができないのか」ととらえるのかで、
新人ナースの置かれる状況はまったく違ってきます。

 

そもそも、この実態調査のような結果はなぜ、起きたのでしょうか。

 

まず、指摘されるのは、患者、家族の権利を擁護するという視点から、
また、医療安全管理の面から、看護教育の場でかつてのような
患者を対象とした実地の看護技術を修得する機会が制限されてきているからです

 

さらに規則の改正で、看護基礎教育での実習時間が減っています。

 

このようにはつきりした理由があるのに
新人ナースの責任ばかりにされたのでは、たまったものではありません。

 

そればかりか、できない状態が続くまま、
新人ナースの半数が入職2カ月で夜勤業務を始めている実態があります(同調査より)。

 

できるという自信がないのに、夜勤を一人でやらなければならないストレスは、
新人ナースが入職後1年で辞める(辞めざるを得ないほどストレスを抱える)大きな理由の1つです。

 

この調査のあとで演習を強化したある看護大学では、
「できる」に変わった学生があきらかに増加しています。

 

その大学では血糖値測定は自分自身で、
採血は教員が指導して学生同士で行ないました。

 

ともかく「できる」を増やすためには、看護教育を変えるしかないのです。

 

いまさら、そんなことをいっても遅い新人ナースのみなさんは、
ともかく「自分はだめナースなんだ…」と勘違いしないようにしましょう。

 

知識があっても実地がない、
これはたとえば車の教習所で講義だけしか受けていない状態。

 

それが夜勤=いきなり高速道路では、危なすぎです。
医療事故の危険がいっぱいですね。

 

とにかく、どんどんプリセプターや先輩に
「これはどうしたらいいですか」「あれはこうやるのですか」と聞いてください。

 

きちんと教えてもいないのにミスが起きたとしたら、
上司の責任は大きいでしょう。

 

ちょっとぐらい迷惑そうな顔をされても、
しつこく聞きましょう。指導を受けましょう。

 

そのかわり、先輩に少しぐらい叱られても、
きびしくされても、落ち込んでいるヒマなんてないの気持ちでいきましよう。