先輩看護師の心無い一言が辛い

「そんなこともできないの?」「ホント、使えないんだから…」

ある新人看護師さんは患者への点滴を上手くできなかったとき、
3年先輩のプリセプターに、あとで

 

「あんた、そんなこともできないの?」

 

と耳元でささやかれました。

 

翌日は採血だったのですが、近くにいるその先輩が気になって、
おどおどしてなかなかうまくできません。

 

廊下に出た際にキツイ一発、

 

「あんた、ホント、使えないんだから」

 

「もう、何ヵ月やってるの?」

 

という先輩の声がします。

 

やさしい先輩たちとチームを組んで、
苦しんでいる患者さんを助けたい、そんな夢を描いて入職したはずでしたが、

 

 

「私ってだめなんだ?」
「ホントはナースに向かない人間だったのかな?」
「このままこれが続いたら、いつか朝出てこれなくなっちゃうかも」

 

と思いつめています。
いちばん、悲しくてくやしいのは、病む人を看護するための職場に

 

「どうして、他人がいちばん傷つくことを、耳元や背中から言う人がいるんだ!」ということです。

 

そう思うとだんだん気持ちが怒りに変わってきます。

 

ナースの職場は男性ナースがだんだん入ってきているにせよ、ほとんどが女性という職場です。

 

 

こういう職場環境は、それほどたくさんあるわけではありません。

 

年齢が下の上司がいることが当たり前となっている企業社会と比べて、
ナース社会の上下関係は職場歴何年だけが基準になります。

 

その後ですが、
実は二人の様子がおかしいことに主任が気づいていて、
主任と事情を話す機会を持つことができました。

 

ありのままを話しました結果、主任は二人を分けたテーム編成に変えてくれたのです。

 

 

その後、ユミコさんもだんだん、自分に自信が生まれてきたころ、職場の飲み会がありました。

 

そこで少し勇気を出してあの先輩に、

 

「先輩、私ドジばかりで迷惑をかけて、すみませんでした。でもあれから努力して少しうまくなれました」と話しかけたのです。

 

先輩は「う?ん、そうか。そういう時期だものね」と応えてくれました。

 

酔ったせいもあって、ユミコさんは先輩と垣根なく話せたようです。

 

それで先輩は心を開いて話をしてくれました。

 

「私もチームでちゃんとできなくちゃって、気持ちが強くなりすぎてたと思う。ドジな後輩に足を引っ張られたくないって」。

 

その後、また二人は同じチームになりましたが、
「先輩、これでいいですか」と相談できる関係に変わったそうです。

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